白内障

当院の手術について

開院以来 2,000件以上の日帰り白内障手術を行っておりますが、この数字は近年開業されている手術眼科の中では決して多い方ではありません。当院では患者さんに無理に自院での手術をすすめることはしておらず、ご高齢で体のご病気をいくつか患っている方や極めて進行した白内障を有する方については、入院の対応が可能な総合病院の眼科をご紹介させていただくようにしています。各種メディアの影響か、手術の件数を気にされる患者さんもいらっしゃいますが、数字にこだわる方に当院は不向きかもしれません。

当院では白内障手術をお申し込みいただいてからなるべく 1ヵ月以内に手術日をご案内できるような体制を整えております。検査や申し込みのタイミングが合えば、決心された翌週に手術を行うこともあります。白内障の多くは加齢性のものであり、手術までの待期期間にも少しずつですが日々確実に進行していきます。進行してしまった白内障は手術のリスクが高くなりますし、なにより手術を待っている間には不安が募るものですので、もし手術を決心されたなら早めに済ませるに越したことはありません

白内障手術をご希望の方は、平日の午前早めの時間(9時頃)あるいは午後早めの時間(15時頃、火曜・木曜・金曜のみ)にお越しいただけると検査や申し込みをスムーズに行うことができます。

 

白内障とは

白内障とは

目はその構造からよくカメラに例えられます。カメラに内蔵されているレンズにあたるものが水晶体です。
水晶体は子供の頃には無色透明なのですが、加齢などの理由で濁りが生じてきます。その濁りのために見づらくなる病気が白内障です。

白内障の原因

加齢性と言って、特に他に原因がなく、年齢を重ねるとともに濁りが生じてくる場合が最も多いです。50代で 40~50%、60代で 70~80%、70代で 80~90%80歳以上ではほぼ 100%が白内障を発症していると言われます。なんらかの目の不調で眼科を受診されるこの世代の方々には、眼科医としては必然的に白内障やその治療の話をすることになります。参考までに、当院でこれまでに手術を受けられた 1,000人以上の患者さんの平均年齢は 74歳でした。

体の病気と関わりがある場合もあり、糖尿病の持病がある方は白内障の進行が早いと言われます。
ステロイド剤の副作用として白内障を発症することもあり、全身疾患の治療で内服している方や喘息の治療で吸入している方は注意が必要です。
その他、目の外傷や目の中の炎症などによって生じる場合もあります。

白内障の症状

毎日のように来院されている白内障の患者さんは「視力が下がった」と具体的に訴えられるよりも、「細かいものが見づらくなった」「お月様がだぶって見える」「街灯や車のライトがまぶしい」とおっしゃることが多いです。
運転免許更新の際に視力検査で引っかかったために受診された方、眼鏡屋さんで眼鏡を作り替える際に視力が出なかったために眼科の受診をすすめられた方などもよくいらっしゃいます。
片方の目が見づらくなったけれど、反対の目が見えているから大丈夫だろうと放置したままにする方もいらっしゃいます。しばらくして、ある日ふと片目ずつ目隠しをしてみて、かなり見えづらくなったことに初めて気づきます。検査を行うと進行した白内障や網膜の他の病気が見つかることがあり、そこから慌てて治療を開始することも少なくありません。

これらの症状によって、日常生活に支障が出てきた時が手術を検討するタイミングであると思っていただければ良いでしょう。生活のスタイルは個人個人で異なりますので、手術をする年齢も人によって様々です。
逆を言えば、生活に不自由を感じていなければ今すぐ手術をする必要はありません。そもそもお困りでない方は眼科を受診することも白内障の心配をすることもなく、このページをご覧になってすらいないでしょう。

白内障の症状
白内障の症状

白内障の治療

白内障の治療白内障の進行を遅らせるための目薬はありますが、すごく効果があるわけでなく、残念ながら視力を元に戻す目薬もありません。すでに生じてしまった眼球の中にある濁りは、目の表面に目薬をさしたところで、掛ける眼鏡を作り替えたところで、消えることはありません。この濁りを取り除く方法は手術以外にはありません

白内障の日帰り手術

動画提供:平和医療合同会社

白内障の症状によって日常生活に支障が及ぶ場合は、白内障手術が行われます。日本においては、年間130万件以上の白内障手術が行われています。近年の医療技術や医療機器の進歩によって、以前は入院で行っていた手術を、重篤な全身疾患がない方は日帰りで行うことができるようになりました。

白内障以外(網膜、視神経、角膜など)の目の病気がなければ、ほとんどの方で手術による視力改善が望めます。しかし白内障手術をすることで、全ての方が視力の改善を得るわけではありません。手術後の精密検査で他の病気が見つかることもあります。また眼内レンズの特性により術後の視力の改善に時間がかかる場合や、時間が経過しても視力の向上を得ることができない場合も稀にあります。

患者さんに安心して手術を受けていただけるよう万全の体制で手術に臨むことは医療者として当たり前ですが、残念ながら手術に 100%大丈夫ということはありません。それを求める方は、100%大丈夫を約束してくれる病院での治療をおすすめします。当院ではその約束はできませんが、万が一不測の事態が生じた場合には最大限の対応を取らせていただきます。

白内障手術の方法

角膜(黒目)と結膜(白目)の境に小さな傷口を作ります。角膜(黒目)と結膜(白目)の境に小さな傷口を作ります。

水晶体の表面に丸い穴を開け、超音波の機械で水晶体の濁りを吸引します。水晶体の表面に丸い穴を開け、超音波の機械で水晶体の濁りを吸引します。

残った水晶体の袋の中に眼内レンズを移植します。残った水晶体の袋の中に眼内レンズを移植します。

当院ではすべて日帰りでの手術を行っています。日帰り手術には、普段の生活環境をあまり変えることなく治療を受けることができるというメリットがあります。手術室には特別な換気システムを用いており、感染予防を徹底しております。

手術の所要時間は 10分程度であり、目薬の麻酔(点眼麻酔)でほとんど痛みなく手術を行うことができます。手術後の患者さんには透明な保護メガネを装用していただいておりますので、眼帯で目隠しをしてしまうよりも不安は少ないのではないかと思います。

手術申し込み以降の通院の流れは、術前検査日・手術説明日・手術当日・手術翌日・術後2日目・1週間後、その後は徐々に間隔を空けて、定期健診を術後3カ月目まで行います。

当院では両目の手術を行う場合は、片方の目を手術してから1週間以上空けてもう片方の目を行うようにしております。

体の病気があっても
手術は可能?

高血圧、糖尿病などの慢性疾患であれば、きちんと治療されている状態で主治医の先生の同意を得ていれば特に問題はありません。ただし病状は一人一人で異なりますので、基本的には手術前に主治医の先生と相談させていただき、安心して手術ができるかどうかの決定をしています。

白内障を放置するとどうなるか?

進行した白内障を放置していると視力が低下するだけでなく、生活の質が大幅に損なわれてしまうと報告されています。

目においても様々なリスクがあり、下記のように進行してしまった白内障の場合は総合病院での緊急手術が必要となるケースがあります。

手術しないことでのリスクがあることも十分に理解しておく必要があります。

白内障日帰り手術の流れ

Step1手術日決定

手術を希望されれば、手術日を決定し、それに合わせて術前検査日、手術説明日を調整します。当院では白内障手術をお申し込みいただいてからなるべく 1 ヵ月以内に手術日をご案内できるような体制を整えております。

Step2術前検査日

手術に必要な目のデータを測定したり、血液検査のための採血を行ったりします。

Step3手術説明日

手術の方法や合併症、また手術前後の生活上の注意点についてお話させていただきます。

Step4手術前日

手術に備えて入浴、洗髪をしましょう。
しっかり睡眠を取りましょう。

Step5手術当日

① 朝食は普段通り、昼食は早めに軽く食べてください。常用しているお薬はいつも通り服用してください。

② 体温や血圧を測定し、準備の目薬を開始します。

③ 消毒をして手術を開始します。手術の時間は、10~15分程度です。

④ 手術後少し安静にして、術後の注意点を確認した上でご帰宅いただきます。

⑤ 手術当日はお風呂に入れませんが、濡れタオルで顔や体を拭く程度は構いません。

単焦点眼内レンズ
(保険診療)

眼内レンズの種類

眼内レンズの種類は、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズがあります。単焦点眼内レンズは、遠方・近方のいずれかに焦点をしぼったレンズで、多焦点眼内レンズは遠方から中間・近方と光を振り分けることで焦点が合うレンズです。最近では、乱視矯正が可能なトーリック眼内レンズを選択することもできます。

単焦点眼内レンズ

遠方・近方どちらかの距離に焦点が合うレンズを単焦点眼内レンズと言います。自動車運転が多い場合は遠方に、パソコンや読書・テレビなどには近方に焦点が合うレンズを選びます。それ以外の距離を眺める場合には眼鏡を装用する必要があります。また、単焦点眼内レンズは健康保険適用となっております。

多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズは、遠距離と近距離に焦点が合わせられるので、単焦点眼内レンズに比べて日常生活で眼鏡への依存をかなり軽減できます。近年では、乱視矯正が可能な多焦点眼内レンズも開発されています。
当院では、選定療養を利用したテクニスシナジー(連続焦点型レンズ)という多焦点眼内レンズの手術に対応しております。

乱視矯正眼内レンズ

近年では乱視矯正が可能な眼内レンズが開発され、白内障手術と同時に乱視矯正を行うことで、術後視力のより良い改善が得られるようになっています。ただし強度の乱視や不正乱視では乱視矯正眼内レンズの使用ができない場合もあります。手術前に入念に検査を行い、乱視治療の適応があるかどうかを調べる必要があります。

後発白内障について

後発白内障白内障手術は水晶体嚢の前方部分を切り取り、濁った水晶体を砕き、取り除いた後、水晶体嚢の後方部分(後嚢)に人工眼内レンズを挿入して固定させます。手術後に、後嚢に濁りが生じた状態を後発白内障と言います。白内障治療における術後合併症として、視界がぼやける・目がかすむ・視力低下など白内障と同様の症状が現れます。後発白内障の症状が見られた場合は、レーザー治療で症状を改善できますので、後発白内障が疑われる場合は、なるべく早めに当院にご相談ください。

よくある質問 

いくつかの回答は、当院で白内障手術を受けていただいた患者さん100人に行ったアンケートの結果が元になっております。

白内障は手術を受けないと改善しませんか?

日常生活に支障が無い初期の段階であれば、定期的に視力検査を行うことで経過観察をさせていただきます。患者さんの希望によっては、白内障の進行を抑える目薬を処方することもあります。
白内障が進行すると、眼鏡等で矯正しても見えにくいままですので、手術を行う必要があります。特に自動車等を運転されている方は免許更新時に、普通自動車であれば両方の目で0.7以上かつ片方の目でそれぞれ0.3以上の視力が必要となります。(片方の目が0.3未満の際には、視野の評価も求められます。)

手術は怖いですが、大丈夫でしょうか?

当院で行ったアンケ―トの結果によると、約半数の患者さんは、手術を受けるまでは怖かったそうです。怖いとは思いながら、しかし見え方を改善したいという気持ちで思い切って手術を申し込みされている方が多いです。手術が終わってみると、9割の方は思っていたより楽だったとの感想をいただいております。
まわりで既に白内障手術を受けられた方がいらっしゃるようでしたら、その実際に手術を体験された方に話を聞いてみてください。

手術は痛くないですか?

手術室に入る前から点眼麻酔を開始し、手術の状況に応じて麻酔を追加しながら進めていきますので、始めから終わりまでほとんど痛みを感じることは無く、触られている感覚が残る程度です。9割の患者さんは痛くなかったそうです。残る1割の方も我慢できる程度とのことでした。
手術後の万が一の痛みに対して、痛み止めのお薬を処方させていただいておりますが、実際に内服されている方は少ないようです。

手術の帰り道は大丈夫でしょうか?

9割以上の方は問題なかったとのお答えでした。当院は阪急園田駅の駅ビル1階にございますので、電車やバス、タクシーの便が良いのも特徴です。お一人で帰って行かれる方も多いですが、心配でしたら付添いをお願いすると良いでしょう。
もちろん、入院での手術を希望される患者さんには、対応が可能な提携する病院をご紹介させていただきます。

手術後の見え方は?

術後の回復には個人差がありますが、翌日あるいは数日以内に手術前より明るく見えるようになります。(目の奥に別の病気が無いという場合に限ります。)簡単な家事であれば手術の翌日から可能ですし、また術後数日の経過でお仕事に復帰されたり、運転を再開されたり、元の生活に戻られる方がほとんどです。
患者さんお一人お一人で、あるいは右眼と左眼であっても目の状態は異なりますので、外科的手術に付き物である万が一の事態を含め手術前にしっかりお話させていただき、納得された上で手術に臨ませていただくようにしております。

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